ノーザンテリトリーの運転免許取得法
ノーザンテリトリーでは16歳から運転免許証が取得できます。
でも16歳ってちょっと若すぎませんか?まだ高校2年生ですよ。子供たちが運転中に路上で遭遇した危険な場面にきちんと対応できるのか親としては心配です。
といっても法律上認められていることなので、試験さえちゃんとパスすれば運転免許証がもらえるんですよね。
ダーウィンには公共交通機関がバスしかなく、しかも走っている経路も本数も少ないので自家用車が主な交通手段になります。
なので自分で運転できるようになることは、自立という観点からは良いことだと思います。
我が家の長男は16歳で仮免許を取り、17歳でパスして運転免許証を取りました。次男は現在17歳で仮免で練習中。
オーストラリアには日本のような自動車教習所というものがありません。じゃあ、どこでどうやって免許をとるの?ってことになります。その手順が以下の通り。
1. まずは免許取得に必要な身分証明書等の書類を揃えて、MVR (Motor Vehicle Registry)、(自動車登録署)の顧客登録をします。
その時に提示できる書類としては以下のようなものがあります。
- パスポート
- 学生証
- Medicare Card (オーストラリアの保険証)
- クレジットカード
- オーストラリアか海外の運転免許証
2. 学科試験を受けます。
学科試験はコンピューターの選択式の問題回答で、合格するまで何度でも受けられます。
3. 学科試験に合格すると仮免許証取得。
仮免といえども、普通の免許証と見栄えはあまりかわりません。
4. 後は好きなだけ、必要なだけ個人で運転練習をする。😳😬😵
それではどうやって練習するかというと、
- 教習車をもっている専門の教官からレッスンを受ける。
- 自家用車を教習車として使い、免許を持っている家族か友人が教える。
- 私有の敷地内で自己練習する。
多くの人たち、我が家も含めてレッスンを受けるのはほんの数回だけで、後の練習はほぼ個人でという場合が多いようです。
そしてどこで運転練習するかというと、普通の道なんです。(怖い!😖)
もちろん最初はなるべく車、人通りの少ない場所で練習を始めるんですが、いきなり路上で練習するのは勇気が入ります。
幸いうちには車の運転練習ができる裏庭があるので、息子たちはそこでまず練習しました。そして少し慣れたら、そろりそろりとうちの前の通りに出て、行ったり来たり。
さすがに私は怖くて一緒に乗れないので、最初のうちの練習は夫に任せていました。
5. 路上試験を受ける。
運転に随分慣れて自信がついたら、インストラクターについてレッスンを受け、路上試験となるコースを何度か一緒に運転してみて、合格できそうであれば本番の路上試験をいけます。
この時の試験の合否のアセスメントが公正であるかを確認するために運転状況を録画されるそうです。
6. 路上試験に合格すると運転免許証取得。7. 初心者マーク P (provisional) をつけて2年間運転する。最初の2年間は最高速度が時速80kmまで、飲酒運転は全くしてはいけないという規制があります。
ちなみにノーザンテリトリーの最高速度は時速130kmです。スクールゾーンは時速40kmまで、市街地で時速50km、郊外では時速70〜80kmといった感じです。
8. 2年後までに交通違反がなければオープンライセンスと言われる上記の規制がない運転免許証が取得できます。
飲酒死亡事故が多いので飲酒運転はできるだけ控えるようにキャンペーンが続けられていますが、アルコール血中濃度が0.05%以下であれば飲酒は認められています。
もちろん体型や、飲んだ時間なども血中濃度に影響しますが、スタンダードドリンクと言われる例えばビール一本、ワイングラス一杯くらいなら人によっては飲んでもアルコール血中濃度は交通違反にはならないので、飲んだ後も運転して帰る人が多いのは事実です。
我が家の次男はまだ仮免で練習中です。
早く自分で運転できるようになってくれると、私が運転手から開放されるのに〜という思いと、一人で運転させて事故に遭ったら困るという思いとの葛藤があります。
本人の自信が十分つくまで焦らず、気長に運転練習に付き合っていきたいと思います。
ダーウィンのロックダウン3日目 2021-8-18
雲が広がる朝焼けの空を見上げて今日の1日が始まりました。
子供の頃には友達と一緒に地面に寝転がって流れていく雲を見ながら、なんの形に見えるかお互いに思いつくまま語ったりしたのが懐かしい。
自分では気づかないうちに雲をゆっくり見て楽しむことさえしなくなっていました。もっと自然の恵みを楽しみたいです。
今日も1日自宅で静かに過ごしました。
今日のNT政府の記者会見では一夜経っても新たな感染者はでていないけれど、まだ感染源がはっきりわからず、気を抜けない状況であることは変わっていないようです。
明日予定通りロックダウンが解除されることを祈ります。
ダーウィンのロックダウン2日目 2021-8-17
Sunrise at Nightcliff
昨日の午後12時からロックダウンが始まり今日は2日目。1日1時間までの外での運動は許可されているので、いつもどおり朝の散歩にでかけました。
学校が休みでお弁当作りをしなくて良い分、時間にも余裕があります。
行動範囲が自宅から5キロまでと決まっているのでいつもに比べると歩いている人が少ないかな。
散歩中は好きな音楽を聞いたり、AudibleかKindleで耳読するか、波の音、鳥の声を聞きながら瞑想するか、私一人の貴重な時間です。
夫と一緒に出掛ける散歩も好きだけれど、私は自分一人で過ごせるこの時間が大好きです。
朝の散歩以外は1日家の中で過ごしました。そんなわけで、普段はほとんどつけることがないTVをつけて、ニュースを流しっぱなしにしていました。
今日のノーザンテリトリー政府の合同記者会見で報告された主な内容は
- 新たな感染者はなし
- 濃厚接触者の検査結果は今のところ皆、陰性であった
- 感染源はまだわかっていない
- コロナ感染者の血液検査の結果から、感染しやすい状態にあったのはダーウィンよりもキャサリンに移動してからと予測される
まだまだ気が抜けない数日になりそうです。感染が広がらないことを祈るばかりです。
ダーウィンでもロックダウン開始 2021-8-16
コロナのパンデミックが宣言されてからも、幸いダーウィンではほとんどコロナのコミュニティ感染がありませんでした。
ところが今日は感染者が一人出たとのこと。早速午後12時から72時間のロックダウンが始まりました。
外出できる5つの理由は
1、医療
2、必要不可欠な買い物
3、必要不可欠な仕事
4、屋外での運動(1日1時間、自宅から5キロ以内で他の一人または同居人とのみ)
5、介護ケア
外出の際にはマスク着用が義務付けられ、ロックダウンの規制に違反すると5000ドルもの罰金が科されます。
日本とは桁違いの厳しさじゃないでしょうか。たった一人の感染者で広範囲の都市圏がロックダウンになってしまうんですから。
これには大きな理由があります。一般市民への感染以上に原住民であるアボリジニのコミュニティへの感染拡大を恐れているからなんです。
- アボリジニ人口の30%がノーザンテリトリーに住んでいる。
- アボリジニは慢性疾患を患っている人が多いので、コロナ感染してしまうと、致命傷となる可能性が一般市民よりも高い。
- アボリジニコミュニティの生活習慣からソーシャルディスタンスを取るのが難しい。タバコや食べ物飲み物をシェアする、家を転々と移りわたるなど。
- アボリジニのコミュニティでは英語を話さない人たちも多いので、コロナの現状が理解されていない恐れがある。
これまでなんとかアボリジニコミュニティへの感染は広がらずにきています。今回も乗り切れることを願うばかりです。
急なロックダウンで、学校はとりあえず休校となりました。時間に余裕ができたので、息子は早速裏庭で運転の練習してました。オーストラリアでの運転免許取得の話はまた後日します。
急なロックダウンで明日の行方さえわからない日になってしまいましたが、それでも静かで平和な1日が送れたことに感謝です。
ナイトクリフの桟橋からみた夕日 2021-8-15
南半球のオーストラリアは日本と季節が逆になるので、本来なら冬になりますが、ダーウィンは一年通して夏です。
一年の中でも気温が下がる乾季の真っ只中とはいえ、今日の最高気温は33度でした。暑い。
今年はBuild Up ビルドアップと言われる乾季の終わりにくる湿度気温ともに高くなる時期が早くやってくると言われています。今日はそんな気配さえする蒸し暑い1日でした。
今日は夫と夕日を見に近くのナイトクリフの桟橋に行ってきました。この海岸沿いにはピクニックスポット、ビーチが数キロに渡って並んでいるので週末になるとたくさんの家族連れ、友達連れで賑わっています。私達家族も今度ピクニックの用意をして来たいな〜。
夕日が沈むまで岩の上に静かに座って波の音を聞いて瞑想。心が落ち着きます。
瞑想すると五感が敏感になります。波の音、鳥の泣き声、風の音、肌に感じる潮風。。。ん?今日は海の匂いがするけど、気のせい?
私の日本の海岸に行くとどこも海の匂いがしますが、オーストラリアの海で匂いを感じたことはほとんどありません。
夫に聞いてみると彼も海の匂いを感じていたというので、やっぱり気のせいではなかった。
今日も静かに一緒に過ごせる時間が作れて幸せでした。ありがとう。
マングローブの森の散歩 リーポイントブロードウォーク 2021-8-14
ダーウィンで暮らし始めて既に12年になりますが、身近でありながらも未だに開拓していない場所があってびっくりします。
最近になって夫が見つけたそんな場所の一つ、Lee Point Mangrove Broad Walk リーポイントマングローブブロードウォークに散歩に連れて行ってくれました。ダーウィン市街地から車で25分くらいの所なのに、まさに秘境です。
Royal Darwin Hospital ロイヤルダーウィンホスピタルの裏にあるブッシュウォークの土壌は乾いた赤土です。
そこを20分ほど歩いていくと、このマングローブの森を抜ける橋に到着です。からからに乾いた土壌から、いきなり鬱蒼とした森と遠くから見ると白濁しているようにも見える緑色がかった穏やかな水面が目に入ってきました。なんとも急に開けた神秘的な世界に驚きです。
満潮時には水面が橋より高くなることもあるそうで、今日は橋のすぐ真下まで水面があがっていました。
あまりの自然の美しさに見惚れて写真を撮っていたら、マングローブが生い茂っているせいか何箇所も蚊に刺されてしまいました。虫除け、日焼け止めは必需品です。
森を抜けてさらに進むとNudiest Beach ダーウィン唯一のヌーディストビーチに到着。
ビーチに着いたらまっ裸で堂々と歩いているおじさん達数人に遭遇。普通に服を着て歩いている私達、どこに目線を置いて良いのか。。。。見て見ぬ振り。。。😅😅😅
おじさん達、開放感を満喫してるようでした。さすがに写真は撮れませんね。😝
週末の昼間だというのに延々と続くビーチには人がほとんどいません。自然を独り占めしているような気分になれて最高。
こんなに美しいビーチなのに、残念ながらダーウィンの海では泳がないよう推奨されています。どうしてって?クロコダイルが出没するから。このビーチでも何度かクロコダイルが歩いているところを目撃されているので、要注意!
波の音を静かにいつまでも聞いていたくなります。
ノーザンテリトリーの季節は乾季と雨季に分かれていて、今は乾季の真っ只中。空には雲一つありません。もちろん日差しが強いので、散歩の時には帽子、飲み水持参で。
こんな毎日が5ヶ月は続くんですから、嫌な気分もぶっ飛びます。この季節の散歩はやめられません。
本当にダーウィンはパラダイス。ここで生活できることに今日も感謝です。